本を読んでいるふりをする企画

高村薫の本はほぼすべて読みました。高校入試の面接は趣味は読書(まんがを入れれば嘘はついていないだろう)、好きな作家は高村薫(まんが家を除けばな)、先生は絶句じゃない。気になるニュースはカルマパのことだったから、先生知らぬだろ。

レディ・ジョーカー〈上〉

レディ・ジョーカー〈上〉

レディ・ジョーカー〈下〉

レディ・ジョーカー〈下〉

なんだかおじさんがわらわら出てきてよくわからないまま読むという行為に夢中で読んでしまったという感じ。こないだ石原軍団で映画化されたようですが、不思議な感じ。結局私には競馬場とかの概念もないからかしら。読んでるときにはレディーのことも何にも印象に残らなかったし。一番リアルにイメージを抱くことができるのは高速道路を走っているシーンかな。そんなシーンあったかな。
李歐 (講談社文庫)

李歐 (講談社文庫)

マイファースト高村薫。大体かなり動機が不純で、ぱふかなんかを読んでいたら読者投稿のページで好きな小説のキャラクター人気投票というのがあって、一位が李歐だったのね。その読者様のはがきの李歐のイラストがえらく良い男に見えて真夜中の駅前の文教堂に女子中学生はひとり息を弾ませ桜舞い散る*1カバーを目指したのだった。っていうかなんだこのカバーありえねーと思いつつもこのカバーだったから最後まで読みきったというのがあります。そのまんま下心じゃねえか。全然趣味じゃない装丁ですが、やはり偉大です。桜舞い散るシーンはハードのほうにはなかったような気もする?
わが手に拳銃を

わが手に拳銃を

これが李歐のハード版。ああもうタイトルからして目的意識が違いますね。たぶんこっちの方だったと思うんだけど、ホテルの一室に行ったら10年ぶりくらいの李歐がいて、中国語で思いをぶつけて、あんた中国語がしゃべれたのか、って言われるという、あれ主人公の名前を忘れてしまいました、すっごいなんか知らないけどムンムンなシーンがあって何度も読み返していたなあ。あと離島で組長と一緒に露天風呂に入るシーンとか大好き。
若さでムンムン (Ohta comics)

若さでムンムン (Ohta comics)

神の火(上) (新潮文庫)

神の火(上) (新潮文庫)

神の火(下) (新潮文庫)

神の火(下) (新潮文庫)

風邪をひいて寝ていたので父親に買ってきてもらった日に東海村かどこかで放射能漏れが起きたという私的歴史的作品。ラスト、逃げるシーンとか風邪引きの女子中学生にはかなりゲロー。構成は黄金を抱いて飛べと一緒なようなきがする。
黄金を抱いて翔べ (新潮文庫)

黄金を抱いて翔べ (新潮文庫)

新潮100冊のパンダが欲しかったので母に何か買わせたところ母が選んで読まなかったので、実は一番最初に我が家にあった高村作品。モモさん。羽海野チカさんはかなり好きな模様。他の作品より主人公が若い気がする。
リヴィエラを撃て(上) (新潮文庫)

リヴィエラを撃て(上) (新潮文庫)

リヴィエラを撃て〈下〉  新潮文庫

リヴィエラを撃て〈下〉 新潮文庫

わりと好き。主人公が三人くらいいてレミゼラブル形式というか、それぞれ全然違う人生が描写されてって、合わさるみたいな。ピアニストの人が好きなの。あー名前なんだっけ。最後の静寂が痛い。
マークスの山 (ハヤカワ・ミステリワールド)

マークスの山 (ハヤカワ・ミステリワールド)

映画は最悪らしいので見ていない。脚本が崔洋一なのにね。マークスの山というのはたしか北岳、いや穂高か、のことらしいのですがどちらにしろ登ったことあります。日本で一番高いところベスト5に入る高さです。富士山以外は制覇しました。北岳穂高間ノ岳。看護婦さん、その後まんが等に看護婦さんが登場した際にわたしに妙な偏見を抱かせる結果となった作品。
じかんはどんどんすぎてゆきます (F×COMICS)

じかんはどんどんすぎてゆきます (F×COMICS)

照柿

照柿

合田くんが信じられなくなった本。
ああそういえばレディー・ジョーカーって合田くんシリーズのラストじゃん。どうりで記憶がなさ過ぎると思ったぜ。羽海野チカはやはりレディージョーカーで一番フィーバーな気がする。半田さんとかね、(そんな名前だったか?)。結局のところ合田くんと義兄と合田くんと義兄がどうこうなっちゃうので、ということか。

明け方の猫

明け方の猫

朝起きたら猫だった。以上。この本だけは読んでて苦しすぎる。保坂さんの他の本はまさに「生きる歓び」なのにさ。揺籃も、電車の中でおかしくなってく話だけど、かんべんしてーって感じ。
生きる歓び

生きる歓び

表紙に一番価値がある本。
もうひとつの季節

もうひとつの季節

もうひとつの季節 (中公文庫)

もうひとつの季節 (中公文庫)

マイファースト保坂和志。猫のかわいい挿絵付で読みやすい。将来ライターのおじさんになって子どもとのんびり鎌倉で暮らすことを私に夢見させた作品。単行本と文庫、両方買って両方読んだマキちゃん状態。単行本は父のだけど。
季節の記憶 (中公文庫)

季節の記憶 (中公文庫)

時間軸はこっちが最初。
猫に時間の流れる (中公文庫)

猫に時間の流れる (中公文庫)

スタジオジブリ作品。嘘です。「の」の付きようがね、突っ込みどころなのにたしか本文中では何も意味しなかったようなきがする。
世界を肯定する哲学 (ちくま新書)

世界を肯定する哲学 (ちくま新書)

哲学をするときは宇宙空間に放り出されるような気がするんだけど、保坂和志さんには地球にへばりついてて欲しいです。読んでて五月の緑の葉っぱがこすれる音がするような気がする小説なの。哲学はよく分からん。
西クリニックで小説家も風邪をひくのだと知ったのは中学生のとき。
自動起床装置

自動起床装置

中学生のときが一番小説を読んでいたなあ。中学生は深夜の静寂のイメージ、もしくは冬の美術室の夕暮れ。制服とか、お菓子禁止とか納得行かないところもあったけど、中学校も好きだった。深夜の静寂の中自動起床装置の音が響くのはどんな感じだろう。最初タイトル見てSFかと思って読み始めたのでした。全然違ってただの夜勤小説。すぐ読めちゃうし。