夏の課題図書

熱中症か夏バテか風邪か怠惰か、身体が重いという原因不明な病に昨日から苦しんでいて、しかし遊びに対するモチベーションはすごく高いのでバイトをサボって吉祥寺に遊びに行くという非行に走ってしまいました。
また吉祥寺で東急裏でピークオブピースで黒猫。FREE'S SHOP のチューブトップ風ワンピをお手ごろ価格でゲト。やっぱ誰かと一緒だとひとりで買い物に行っても獲られない視点での買い物が可能だなあという感想。黒猫がいるならもっと頻繁に通いたくなってしまう店です。

Cipher (第1巻) (白泉社文庫)

Cipher (第1巻) (白泉社文庫)

Alexandrite (第1巻) (白泉社文庫)

Alexandrite (第1巻) (白泉社文庫)

夏が来れば思い出す〜。サイファとアレクサンドライト。中学一年からほぼ毎年夏休みに読み返している大切なまんが。サイファは高校が舞台で、アレクは大学生活を描いたもので、私の学生生活最後の夏に読まないわけにはいかないんだろうな、と思って読み返してみたらやっぱりいろいろ勉強になるサイファ。今年抱いた感想は「反省」が多く、「自分を磨く」というのが課題に。はずかちー。
人に嘘をついて生きていた人間が、人と正面から向き合って正直に生きようとする話、とか言っちゃうと全然違うような。(私に説明能力というのはあんまりないんだ。開き直ってもいけないんだ。)
サイファはなかなか重い部分も大きいので、これからアレクに癒しを求めます。
そうそう、9年目にしてはじめて気づいたことなのだけれど、アニス(主人公の女の子)の部屋にはクワズイモがあった! そしてサイファがアニスのことを思い出すときにはアニスは花ではなくてクワズイモしょっている! 「なんにも見ていない」ってこういうこと。ひとはたいてい自分の興味があるものしか見ていない。




私にとってこれほど参考になったアマゾンのレヴューというのは他にないので、貼っておきます。

11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
本歌取り本歌取り, 2004/4/8
レビュアー: 酉二七十四 (南セントレア市) - レビューをすべて見る

 作者が最も充実した創作活動をしていた時期に発表した名作。1980年代後半のマンハッタンを舞台に、双子の売れっ子俳優とそれを取り巻く人々の人間模様が描かれる。
 リアルタイムで読んでいた頃には全く気づかなかったのだが、1巻の冒頭で旧約聖書の創世記第4章にあるカインとアベルの話が出てきているように、これは基本的にはカインとアベルの物語を本歌とした作品である。とはいえ実際の構造はもう少し複雑で、むしろスタインベックの「エデンの東」を本歌とした作品と見た方が良いだろう。例えば創世記では兄のカインが弟アベルを殺して罰を受けエデンを去るのに対し、本作では弟ロイが兄ジェイクの恋を阻んでマンハッタンを去る。これは「エデンの東」で弟キャルが兄アーロンを戦争へと送り出した構造に近い。両親が死別しているのも「エデンの東」に準じている部分であろう。

 また実際に本作では「エデンの東」が重要な小道具として採り上げられ、TVシリーズの最終話アダムの死の場面を登場人物たちがビデオで見て涙するというようなシーンもある。

 一方、作者独自の味わいが出ているのは大団円の作りで、創世記、そして「エデンの東」とも兄弟の和解は成らず、引き裂かれたままであるのに対し、本作ではヒロインたちの努力によって兄弟は和解する。クライマックスではヒロインが再び創世記を引用し弟ロイを説得するのである。作者の「エデンの東」への思い入れの深さとともに、作者なりのやり方でアベルとアーロンを祀り、破れた環を回復させるのだという意志が伝わってくる名シーンである。

 昔これを読んだという方も、是非「エデンの東」を手元に置きつつもう一度読み返して、作者の周到な演出を楽しんでいただきたい。

このレビューは参考になりましたか? 投票ありがとうございました。お客様の票は、24時間以内にサイトに反映されます。

でもアレクは「遊び」だとわかっているなら言いすぎ。
「32 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。」





http://soimusic.com/wisut/

タムくんとイープン

タムくんとイープン