ほんまのとこ。

一昨年園芸に目覚めるまではほんと花とかどうでもいいと思ってたんだよね。「桜=きれい」という日本で流通する記号をなんとなく知っていたに過ぎない、くらいのいきおいで。だから自転車で散歩していると住宅街の何気ない庭先につくりあげられた花々の風景に本当に驚く。本当にはじめてそれを見た気分でそれを見ていて、実際見ちゃいなかったのだと思う。あの花々を維持させるには実際なかなかの時間と労力と金銭が必要だと思うし。そんなこと考えたこともなかったし。
アロエの花が咲いている。たぶんアロエの花を見たのもはじめて。でも自転車に乗っていると街中いたるところで咲いている。身近にあってはじめて気づいたんだな。
日日草は腐りはじめた。落ち葉と重なって、冬の庭っぽくていいかんじ。
紫陽花の新しい葉が出はじめた。これからどんどん大きくなって葉が開く頃に春です。
庭に来るヒヨドリに「殿」と名付けたら、映画『やわらかい生活』でトヨエツが「殿」と呼ばれていたという設定で、ヒヨドリごときにまでトヨエツを意識せざるを得ないみじめな人生。