市川ジュン

久しぶりに満足。
「アンタレス」は洋妾の子が小公女セーラのような暮らしからパトロンを得て社交界へ、っていう言い方をすると「陽の末裔」と似ているようだけど、主人公は「同じ高さの相対する者」として自分への投資を望み、ドレスメイカーとして独立するのでした。市川節! 尻切れなかんじはあります。

「黄昏と黎明」は完璧! 女学校に通うお嬢さんが突然お嫁に! 新婚二日目で夫が焼死! そして残された義母と義妹とともに生きるために洋食屋さんを開店! 市川ジュン以外の何者も書かない話だな!