諸星大二郎様

海竜祭の夜 妖怪ハンター (ジャンプスーパーコミックス)

海竜祭の夜 妖怪ハンター (ジャンプスーパーコミックス)

ドラマ「トリック」とか最近ミッチーがやってたドラマみたいな雰囲気だけど、島民が津波でみんな死んじゃったり、「彼女はもう完全に魔性のものになっていた 救えなかったんだ・・・」とか、(どこかで聞いたようなせりふ)、救いはないです、なんの問題解決もしません。『蟲師』の問題解決しないバージョン。ある意味現実的。
「生命の木」という話がすごすぎる。



長崎ではなく「東北のかくれキリシタン」の話。
後期のクロサキの授業でオラショをかじった気になっているので二頁目からがんがんに入り込み、まあそうでなくてもすごすぎる話。
その村に伝わる「聖書」では神は土からアダムと「じゅすへる」を作った。イエスはアダムの子孫しか救わなかった(?そうだっけ?)ので、その村から「じゅすへる」の子孫を救う善ず(イエス)が生まれるという話。
いんへるの(地獄)の描写がすごい。会田誠のミキサーの絵とか、こないだヴィレヴァンで立ち読んだ雑誌に載っていたしりあがり寿「ヒゲの弥次さん喜多さん*1の村人がくっついちゃう描写と共通するものがあります。143ページ、継ぎ目があるのが気になる。
それはそうと、その立ち読んだ「ヒゲの弥次さん喜多さん」は、弥次さんと喜多さんが問題解決しちゃうあたり、水戸黄門みたいでした。

*1:真夜中のヒゲの弥次さん喜多さん コミック ビーム/エンターブレイン